都筑民家園狂言&小鼓ワークショップ、創作狂言鑑賞

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[日時]11月5日(日)11:30~15:30
[ゲスト]アメリカ人夫妻、オーストリア&ドイツ人留学生計4人
[KSGG会員]2名
[使用言語]英語

都筑民家園からの依頼により、「狂言&小鼓ワークショップ、創作狂言鑑賞」へのエスコート及び通訳をした。お天気も良いので、まず歳勝土遺跡、竹林等も案内し、その後都筑民家園の主屋内で開催された狂言イベントに参加した。第1部は狂言及び小鼓のワークショップ。狂言の600年の歴史、狂言の声の出し方、姿勢等の説明があり、その後実際に全員で立ち上がり講師の指示通りに姿勢を正し、笑い方、男女の怒り方、謝り方等を実演した。ゲストも真面目な面持ちで「ハーハッハー」と大声を出して楽しんでいた。続いて小鼓のワークショップ。まずは小鼓の歴史、部品、組み立て等の説明。講師の小鼓の木製の胴は400年前、太鼓の馬皮は300年前の物であった。家宝である小鼓は先祖代々受け継がれ、戦争時も肌身離さず、戦火も免れて何百年も使い続けて来ているとの解説に驚いた。アメリカ人ゲストが代表して試演してみた。講師のような澄んだ音色は出せなったが、初めてにしては音が出ているとの評価だった。本人はスッカリ気に入った様子だった。

第2部は創作狂言「サロメ」を鑑賞した。通常の「狂言」は能の合間に行う所謂太郎冠者、次郎冠者等の出てくるコミカルな喜劇の寸劇だが、この狂言は「サロメ」という題からして喜劇では無く、内容はモダンだが様式は伝統的な狂言を用いた斬新な創作狂言であった。最後の天女の舞も美しく、狂言師が独特の言い回しで物語を伝え、シルクロード能楽隊の小鼓やバイオリンによるユニークな演奏で、外国人ゲストにも日本伝統文化の芸術性を感じて貰えたようだ。帰り道のすがら、紅葉の美しさにも足を止めて撮影し、秋の遠足のような一日を堪能し帰途に就いた。