JICA日系社会次世代育成研修(大学生招へいプログラム)

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[日時]7月 3日(火) 9:50~11:55
[場所]JICA横浜内教室
[留学生]中南米の日系子弟20名(ブラジル9、ボリビア、ペルー、パラグアイ各2、アルゼンチン、コロンビア、ベネズエラ、メキシコ、ドミニカ共和国各1)
[KSGG会員]4名
[使用言語]日本語、英語
まずチームリーダーK会員により墨のすり方、筆の持ち方をデモンストレーションして頂き、そのあと、各自、席に着いた研修生たちの間を回りながら、個人指導した。研修生に見本の中から好きな漢字を選んでもらい書き方を教え、半紙に練習後、最後は作品として色紙に清書し、自分の名前を小筆で書き添えるところまで、指導した。研修生たちは日系人で、名字は日本名で、ファーストネームもお国での名前の他に日本名も持っていた。自分の名前の漢字をちゃんと筆で書ける様になりたいという熱意が感じられ、半紙に自分の名前のお手本を書いて欲しいという希望が多かった。ここで書いてあげたものを、お国に持って帰るのだろうな、と思うと、書くのに緊張した。自身の日本名の字の意味を今日初めて知ったという研修生もいた。みなさん、書道にとても興味を示し、おじいちゃん、おばあちゃんに少し教わった事があると言う研修生もいたようだ。短時間だったが熱意と集中力でみるみる上達し、最後にはみんな出来上がった作品の、愛、夢、道、絆、家族、等、それぞれ書かれた色紙を手に満面の笑顔だった。中には自分の名字をそのまま作品にした人もいた。遠い地球の反対側から縁あってやって来た若者たち。今日の書道はきっと忘れられない貴重な体験になった事と思う。自分の名前を何度も筆で書いて練習していた研修生達は、自分のルーツが確かにこの地にあることをしっかり確認したのではないか。そのお手伝いが少しでもできたことはこの上ない喜びと思う。